【爬虫類の餌】 餌として優秀!レッドローチの特徴・お手軽飼育・繁殖方法
いきなりですが、レッドローチをプロデュースしたいと思います。コオロギって大量に飼ってると臭いですよね?デュビアって値段が高いし繁殖させようと思ってもなかなか増えませんよね?。そういったことから、悩める飼育者が最終的に行き着くのはレッドローチだと勝手に思っています。
だって、レッドローチは
強くてよく増える・食いがいい・コオロギのように強烈な臭いがしないんですよ!?。
爬虫類の餌やペットの餌として理想的な条件をそなえています。これら条件がそろっているレッドローチの飼育と繁殖方法を紹介します!もちろん私の家で行っている方法ですので、少ないですがちゃんと実績があります。
そのまえに!レッドローチとは、ペット(哺乳類や爬虫類)の活餌としてペットショップなどで販売されているゴキブリのことです。レッドローチのほかにトルキスタンローチと呼ばれることもあります。学名はBlatta laterlisです。
雄は翅の色が上品でいいゴキブリだと思います。
とりあえずレッドローチのメリット・デメリットから紹介していこうと思います。
レッドローチのメリット
これを知るとバカにできません。今まで敬遠していても、
レッドローチのことが赤い宝石に見えるようになりすぐに手に入れたくなります!
①壁を登ることができない
レッドローチは表面がツルツルしたプラケースや衣装ケースの壁面を登れません。デュビアと同様にストックが容易です。ただ、汚れがこびり付いていたり、引っ掻き傷がついているような古いプラケなんかは登ることができてしまいます。
なのでプラケースを洗うときは注意が必要です。スチールウールやスコッチブライトで洗ってしまうと傷がついてしまいますので、布製の軍手を使って洗っています。
②滅多に飛ばない
ケース内の高い所に登ってオスが飛んだりしますが、年がら年中ブンブン飛びません。本当に滅多に飛びません。レッドローチの雄は飛ぶというよりも、ジャンプして滑空といったのをたまに見るだけです。ただ、立派な翅が付いているので個体によっては飛ぶかもしれません。ちなみにデュビアも滅多に飛びませんがたまに飛んでいるのを見ます。大事なことなので二度言いますが、基本的には飛びません。
③繁殖が容易
レッドローチは飼育環境をしっかり整えていれば思いのほか簡単に繁殖します。
ちゃんと餌をあげて25-30℃の温度を保っておけば勝手に増えています。
④食いつきがいい
素早く動くので昆虫食の爬虫類の食いもいいです。レッドローチの体は柔らかくて小さいので小型のトカゲやヤモリにも使いやすいです。おまけに、コオロギのような顎が無いのでペットを傷つける心配がありません。
⑤ライフサイクルが早い
餌用昆虫として非常に重要な点だと思っています。
感覚ですが2~4か月で1サイクルまわります。温度が低目の場合だと初令幼虫から成虫まで4か月くらいです。我が家では3か月位で孵化した幼虫から成虫に育っています。
繁殖速度を比較すると、デュビア< レッドローチ < コオロギ って感じです。
⑥丈夫
さすがゴキブリといったところでしょうか。水を与えないで野菜カスだけを与えていても余裕で生存しています。水を切らしたらすぐに死ぬコオロギとは大違いですね。
⑦鳴かないのでうるさくない
コオロギみたいに勝手にコンサートを開きません。静かです。
私も家族もみんなハッピー!って感じです。
レッドローチのデメリット
①ちょっと臭う
ちょっと臭います。どのくらいって言われるとちょっと難しいのですが(笑)
とりあえずコオロギよりはかなりマシで、デュビアより臭います。これだとどっちにもチャレンジした人にしか分かんないですね。ん~、ちょっと嗅いできましたがスルメイカの匂いを薄くした感じですかね?(笑)
②見た目
ゴキブリですから。ソコはしょうがないですよね。
私は綺麗でよく増えるいいゴキブリだなと感じていますが、見た目がダメな人にとってはダメでしょうね~。でもデュビアだってゴキブリですよ。そう思うといけちゃいません?
これだけでも結構長くなっちゃいましたね。
前フリが終わったので、飼育方法いっちゃいましょう。
では、用意する物から。
レッドローチの飼育で必要となる物
青字は必須ではありません。
①新品の通気性がいいプラケース大または衣装ケース×2
大きめの容器が2個必要な理由は定期的に行う掃除を楽にするためです。
でも一個でも問題なく飼育可能ですよ。
衣装ケースを改造した飼育容器の作り方はこちらの記事で紹介しています。
コオロギなどの餌昆虫の長期間ストックや繁殖に使える飼育ケースの自作方法 - ムシクイアナ
②エサ皿
表面がザラザラしているものがいいですね。彼らはツルツルだと登れません。
③水入れ
私は自作した自動給水器を使っています。作り方はこの記事が長くなってしまって説明しにくいので、こちらの記事で詳しく説明します。水入れを入れない場合は昆虫ゼリーを切らさずに与えてください。
低予算で自作可能!コオロギやデュビアなどで使える餌昆虫用自動給水器 - ムシクイアナ
④レッドローチの足場・隠れ家
隠れ家にもなりますが、ケース内の表面積を増やしてより多くの個体を管理できるようにします。私は紙製の卵ケースを使っています。植木鉢の底にしくネットや紙ポットを使っている方もいらっしゃるようです。
⑤乾燥剤
蒸れを防止するために入れています。再利用が可能な商品を選んでいます。
通気をよくして乾燥させると特有の臭いがあまりしなくなる気がします。
⑥マジック・または黒い紙・布
容器を黒く塗るために使います。外からレッドローチが見えないようにする工夫です。また、周りを覆うことでレッドローチを落ち着つかせる効果があると思っています。
⑦レッドローチの成虫
我が家は成虫80匹から飼育を始めて、どんどん増やしていきました。飼っているペットの種類や頭数にもよりますが、成虫100ペア+幼虫300匹くらいから始めるとすぐに繁殖が軌道に乗ると思います。レッドローチの値段は通販だと100匹で1000円位です。
レッドローチの飼育環境
ふ~、やっと本題に入れます!。
とにかく温度(25℃~30℃)を保って、乾燥させてください!
通気性大事!!蒸れNG!!霧吹き言語同断!!
臭いがひどくなる原因ですし、最悪全滅してしまいます。
参考までに、私のレッドローチを繁殖させている飼育ケースの外見と内側の写真です。
小規模で管理しているケースなので殆どの個体が 隠れちゃってます。
マスキングテープには最後に容器の掃除をした日付を記入して、長期間放置してしまうことを防いでいます。最低でも2週間に一度は死体を取り除いたり、溜まった糞を3分の2くらい取り除きます。
茶色と銀色の皿が餌皿で、水色のタッパーが給水器です。給水器の作り方は別の記事で紹介したいと思います。工程も少ないし200円あれば複数個作れちゃいます。
ケースの隅っこにあるゼリーはプロゼリーという昆虫ゼリーです。
レッドローチの餌
爆発的増殖を目指すにはここが肝心だと考えています。繁殖が軌道に乗せるまでは手を抜かずに餌と水分を与えることをお勧めします。そにれ爬虫類の餌として育てているわけですから、大事な飼育個体のお腹の中に入って栄養になるわけなので健康な個体を育てておいた方が良いと思います。
ちなみに私が実際にメインで与えているのはラビットフードときな粉ですが、もっと適した餌があるかもしれません。それに加えて高栄養の昆虫ゼリーを週に2回与えています。野菜くずは痛むのが早かったり食べ残しがあるとカビ・ダニが発生する原因になるので与えていません。可能であればヤフオクやショップなどで販売されている専用のフードを与えてもよいと思います。
これで最後。
ちょっとお金がかかってしまいますが、レッドローチを飼育している部屋にゴキブリホイホイを置いてください。今回ご紹介した方法は脱走する可能性が限りなく低い(ほぼ不可能)ものですが、万が一の事態が起こるかもしれません。
たとえば地震が起きてケースが落ちたり、間違えてひっくり返してしまったり、何かの拍子で逃げたりなど、予想もできないことがあるかもしれません。もし逃がしてしまってレッドローチが野外に定着してしまうと、なんらかの問題が野生生物や人に対して起きる可能性があります(もうすでに国内の一部で定着しているらしい)。
というわけで、定着を防ぐために念のため設置しておいたほうが安心だと思います。
このような脱走対策はレッドローチだけでなくヨーロッパイエコオロギやクワガタムシなどの外国産の昆虫を飼育する者の義務だと私は思っています。
ちなみに常備している製品はゴキブリホイホイ、アース製薬のブラックキャップとフマキラー 殺虫スプレー 凍殺ジェット 300ml の3種類です。どれも薬剤を振り撒かないので飼育している生物に害を与えません。脱走対策として置いていますが、よく家に出てくるタイプのゴキブリにもよく効いているようで姿をみたことがありません。
長くなりましたが質問・ご意見がある方はコメントをお願いします!
少しでも参考になれば嬉しいですし、より良い情報を頂けるともっと嬉しいです!(笑)
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