ムシクイアナ

飼育しているタランチュラ、ヒョウモントカゲモドキ、ボールパイソン、キングスネークなどの飼育記録。またフィールディングの記事も書きます。

ペットの餌に便利!ミルワームの飼育・繁殖方法!床材や温度、餌について~ 爬虫類や魚にも与えられます。

数日前にミルワームの入手方法について記事を作りましたが、多少長くなってしまったためミルワームの飼育温度や餌、床材を使うかなどといった飼育や繁殖の方法についてはこの記事でまとめようと思います。前回の記事はコチラ ↓↓

【爬虫類の餌】ミルワームとは。状態の良い個体の入手・販売店・値段 - ムシクイアナ

 

ミルワームの飼育・繁殖に必要な道具や環境

通気のいいケースを複数

基本的にミルワームの成虫・幼虫に脱走されなければよいのですが、ミルワームは湿度を高くして飼育するとダニが発生してしまうので、通気のいい物を使います。容器がいくつか必要な理由は蛹・成虫を分けるためです。分ける理由は蛹・産卵された卵の共食いを防ぐためです。共食いされると繁殖効率も悪くなるしダニの発生が起きやすくなります。

 

ミルワームの餌餌・床材としてふすま・パン粉

ミルワームの餌ですが、床材でもあります。ふすま だけでも成長するのですが、栄養価などを考慮すると他の素材を与えた方が良いかもしれません。ミルワームは栄養価に偏りがあるようで、カルシウムが少なくリンを多く含んでいるので、長期間ミルワームだけを与えているとクル病になるらしいです。

それを少しでも補うために私はフスマにカルシムと高蛋白源を添加したミルワーム専用の餌を与えています。それに加えて、水分の供給と栄養補助をかねて野菜を与えています。

 

ザルか篩い

床材からミルワームを取り除くときに使います。餌として使うときに適当な場所をすくうといくつか引っかかります。ついでに死骸や食べかす・ミルワームの脱皮殻もかかるので取り除きます。

 

ピンセットかスプーン

ミルワームを素手で扱える人は特に必要ないかもしれませんが、移動させるときに使います。手を汚さなくていいので私は使っています。

 

ミルワームの飼育環境

ミルワームの飼育温度

私は25-27℃で管理をしています。低温飼育や30℃以上の高温飼育を試してみましたがこのくらいの温度の方が繁殖効率が良いです。ミルワームは温度が低すぎると成虫になることができませんでした。世話をするのが面倒だったり、繁殖を目指していないのであれば冷蔵庫などでミルワームを保管したほうが幼虫の状態が長持ちしてくれます。

 

ミルワームを飼育するときの湿度

私はダニの発生が嫌なのでなるべく乾燥状態を保って飼育をしていますが、湿度を70%くらいに保った方がミルワームの成長スピードと体サイズが良くなる気がします。また湿度が高い方が産卵数も増加します。

 

ミルワームの繁殖について

ミルワーム 飼育ケース

先に紹介したミルワームの飼育に必要なものが準備できたら、ケースの中に床材兼エサをケースの6-7割くらい入れます。そして買ってきたミルワームを入れるだけです。

 

条件さえ整えていれば基本的にはこれだけで交尾して、卵を産んでくれます。加えて、水分供給として週に何回かニンジンやジャガイモを薄くスライスして与えてあげると、フスマの中に放置するだけの場合と比べるとよく増えてくれます。

 

大量に繁殖させたい場合は更に手間をかけ、蛹・成虫(産卵時)になった時に別の容器に移し替えてあげると共食いを防げるので繁殖しやすいです。私はミルワームを大量繁殖させる必要がないので、分けないでごちゃまぜ飼育していますが問題なく繁殖させることができています。

 

ミルワーム 成虫



ちなみに成虫になると脚を使って歩き回ります。ひっくりかえってしまうと自力で起き上がることができないので、個体数を過密にするか朽木の欠片などを入れておいた方がいいです。朽木であれば幼虫の餌にもなりますし、その下に幼虫が集まってくれるので餌として与える時の手間が減ります。

 

ミルワームの飼育容器メンテナンス

日々のメンテナンスとしては、死んだ幼虫・成虫がいたら取り除くこと、幼虫の餌が十分にあることを確認することくらいです。餌が足りなくなった場合は、ふるいにかけて幼虫・成虫のみを取り除いた後に新しい容器に移し替えます。使用済みの床材に卵や幼虫の取りこぼしがあるとよろしくないので私は熱湯をかけてから殺虫してゴミ箱に捨てています。

 

 

こんな感じでミルワームを飼育しています。成虫にせずに幼虫の状態でながく保存・キープしたい方には、ミルワームを長期保存しよう!ミルワームのキープ方法について! - ムシクイアナの記事がオススメです!。

少しでも参考になれば嬉しいですし、より良い情報を頂けるともっと嬉しいです!(笑)