ムシクイアナ

飼育しているタランチュラ、ヒョウモントカゲモドキ、ボールパイソン、キングスネークなどの飼育記録。またフィールディングの記事も書きます。

セラムドウナガテナガコガネ Euchirus longimanus longimanus

 

セラムドウナガテナガコガネ Euchirus longimanus longimanus

セラムドウナガテナガコガネ Euchirus longimanus longimanus




画像の雄個体は現状75mmと55mm。全て採集地はセラム島の個体。

 

大きいものは体長80mmをゆうに超えるドウナガテナガコガネです。前脚を入れないで80mm以上なので虫自体の大きさはかなりデカく感じます。大きい方個体の画像を見るとわかるように非常に前脚が長いです。大型個体になると前脛節先端の下側に茶色の毛の束がありますが、小型の個体には少しも生えていません。

 

この画像の個体は古い標本で、殺虫の仕方が悪かったのか茶色くくすんでしまっているが生体時はオレンジ色を薄くしたようなクリーム色をしているらしい。

 

セラム島のほかにアンボン島、マニパ島にも分布している。また、スラウェシ島には亜種の Euchirus longimanus celebicus が分布している。学名のリンクから画像が掲載されているページに飛部ことができます。

 

 

セラム島には普通にいると聞いているが、果たして本当だろうか?現地の人が酒を造る過程で竹筒の中でヤシの樹液を発酵させていると臭いで本種が誘因されてくるらしい。酒も造れて虫も採れるなんて実にすばらしい。朝おきて筒を見たらこの虫が入ってるって凄いぞ!!これは何としても体験せねばならないので近いうちに見に行ってやろうと思っている。

 

参考文献

水沼哲郎(1999)『コレクションシリーズ テナガコガネ・カブトムシ』ESI.