ムシクイアナ

飼育しているタランチュラ、ヒョウモントカゲモドキ、ボールパイソン、キングスネークなどの飼育記録。またフィールディングの記事も書きます。

持ち運びに使えるピンセットのケースを自作した。複数本まとめて収納可能です。

 

複数あるピンセットを整理したい、出先でも愛用のピンセットで作業がしたいので持ち運べるケースが欲しいと思っていました。しかしピンセットの専用ケースってなかなか売られていません。

 

あったとしても事業者用で値段が高いか、形が持ち運びに適していません。

参考までにAmazonで見つけたピンセットケースのリンクを貼っておきます。

ピンセットケース(蓋付き) PS-2 /5-1104-02

 

たまに使う筆箱みたいな用途に1万円!!!?とか絶対影で言われますし場所とりそうですよねこの形状。というわけで自作することになります。

 

色んな筆箱や工具入れを改造して試作したところ

MEIHO (明邦化学工業)のナンシーケースN-Fという商品が強度もそれなりにあって簡単に作れています。ポリスチレン製で強度がそれなりにあります。半透明なので中身が見え他人に雑に扱われる心配もありません。

 

ピンセットケースの作り方

ピンセットを置く場所を作るために可変仕切りに穴をあける必要があります。

まずは仕切りにマジックか何かで理想的な位置に印をつけます。

これを怠ると上手くピンセットをしまえません。ペンを用意するのが面倒であれば適当な刃物で傷くらいは付けていた方がいいです。

 

次は印をつけた所にパンチで穴を開けて完成です。

ピンセットの先端側は1回の穴あけで十分です。持ち手の方は深さあるので2,3回穴を開けます。上からだけでなく様々な角度かから見て狙い通りの位置に穴が開くように調整します。

 

f:id:mushino:20180307155958j:plain

こんな感じで今は5本収納しています。

中央は穴あけに失敗して幅が以上に広くなっていますが多分問題なく使えると思います。事故が起きると辛いので検証用に100均ピンセットでも入れておこう。

 

ちなみに1つ買うと仕切りが4枚入っています。1個失敗してもまだチャンスが残っているので気楽に作れると思います。安定性を強化するために中央に仕切りを追加するのもいいかもしれません。

 

持ち運びのことを重点において自作しましたが、普段自分がよく使うピンセットがフタを開けると整然と並んでいるって取り出しやすいし気持ちがイイですね。 

 

Cheirotonus jansoni ヤンソニーテナガコガネ

ヤンソニーテナガコガネ 雄



Cheirotonus jansoni ヤンソニーテナガコガネ

ヤンソニーテナガコガネは中国、ベトナムに生息するテナガコガネ。長くて鋭い前足が特徴的。前胸背板は濃い緑色、中には赤色の固体も存在する。

 

現在日本では特定外来生物に指定されており、飼育することができない。昔は生きたものが輸入されていて、飼育が可能だった。インターネットで飼育記録がみることができるが上手く育てていた記録は少ない。

ヤンソニーテナガコガネ 雌



Cheirotonus jansoni ヤンソニーテナガコガネ 雌 63mm

Cheirotonus属の最大種ということで、何時かは自身の手で採ってみたい蟲の一つ。しかし中国では日本のヤンバルテナガコガネ同様に保護種指定されているようで採集は禁じられている。その割に2010年以降に採集されている標本が日本で出回っているので本当に厳重に保護されているのかは怪しい。

 

そして、ベトナムの事情はよくわからない。そのうち調べると思います。

 

セラムドウナガテナガコガネ Euchirus longimanus longimanus

 

セラムドウナガテナガコガネ Euchirus longimanus longimanus

セラムドウナガテナガコガネ Euchirus longimanus longimanus




画像の雄個体は現状75mmと55mm。全て採集地はセラム島の個体。

 

大きいものは体長80mmをゆうに超えるドウナガテナガコガネです。前脚を入れないで80mm以上なので虫自体の大きさはかなりデカく感じます。大きい方個体の画像を見るとわかるように非常に前脚が長いです。大型個体になると前脛節先端の下側に茶色の毛の束がありますが、小型の個体には少しも生えていません。

 

この画像の個体は古い標本で、殺虫の仕方が悪かったのか茶色くくすんでしまっているが生体時はオレンジ色を薄くしたようなクリーム色をしているらしい。

 

セラム島のほかにアンボン島、マニパ島にも分布している。また、スラウェシ島には亜種の Euchirus longimanus celebicus が分布している。学名のリンクから画像が掲載されているページに飛部ことができます。

 

 

セラム島には普通にいると聞いているが、果たして本当だろうか?現地の人が酒を造る過程で竹筒の中でヤシの樹液を発酵させていると臭いで本種が誘因されてくるらしい。酒も造れて虫も採れるなんて実にすばらしい。朝おきて筒を見たらこの虫が入ってるって凄いぞ!!これは何としても体験せねばならないので近いうちに見に行ってやろうと思っている。

 

参考文献

水沼哲郎(1999)『コレクションシリーズ テナガコガネ・カブトムシ』ESI.